名言 - Good saying -
北米先住民篇

歴史上の偶然から、長らく「アメリカ・インディアン」と総称されてきた諸民族があります。

彼らは、大規模な組織や構造物を築くことは嫌いましたが、高度な精神文化をはぐくんできました。

ここでは、北米先住民の残した言葉を集めてみました。

人の命にはサイクルがある。

それに従って生きていきなさい。

赤ん坊として生まれて、子供時代を過ごし、大人になる。

やがては老い、ふたたび赤ん坊のように誰かに世話をしてもらって
一生を終わる。

(「イクトミの聖なる言葉」ラコタ族の伝説から)

水がうねうねと流れる、この美しい谷間に、私は父を埋葬した。

私はこの土地を、ほかのどこよりも愛している。

自分の父の墓を愛さない人間は、野獣にも劣るだろう。


(ネズペルゼ族チーフ・ジョセフ)
泣くことを恐れるな。

涙は、悲しい思いを心から洗い流してくれる。

(ホピ族のドン・タレイシュバ)
朝起きたら、太陽の光と、おまえの命と、おまえの力とに、
感謝することだ。

どうして感謝するのか、その理由が分からないとしたら、

それは、おまえ自身の中に、罪がとぐろを巻いている証拠だ。

(ショーニー族チーフ・テクムセ)

白人の町には、心を落ち着けられる場所が無い。

そこには、春になれば木々の葉がぐんぐんと広がっていく音だとか、昆虫の羽ずれの音などを聞ける場所が無いからだ。

しかし、それもまあ、われわれ赤い人間たちが、なんにも分からない野蛮人だからなんでしょう。

(シアトル族のチーフの言葉と云われている)
白人よ、お前は私に、大地を耕せ、と要求する。

この私に、ナイフを手にして、自分の母親の胸を裂け、と言うのか。

そんなことをすれば、私が死ぬ時、母親はその胸に、私を優しく抱きとってはくれないだろう。

(ネズペルゼ族のスモハラ)
木々は私に、たくさんのことを教えてくれました。

ある時は天候について、ある時は動物たちのことについて、そしてある時は「グレート・スピリット」について、教えてくれたのです。


(タタンガ・マニ)
わしが子供のころ、スー族は世界を治めていた。スー族の大地に太陽は昇り、沈んでいた。

スー族は、一万人もの男たちを戦いに動員することができた。

あの戦士たちは、いったいどこへ行ってしまったのか。


(スー・フンパパ族のチーフ・シッティング・ブル)
いつの日か、ここで定住した後、おまえたちは白い肌の人たちに出会うだろう。

そして、彼らはたくさんの発明品を持ってきて、こういうはずだ。

おまえたちの生活をよくしてあげるとな。


(古代ホピ族の予言)
ただ白人だけが、自然を野蛮だと思っていた。

ただ白人にとってだけ、「大地は荒れ果て」動物たちは「獰猛で」そこに住むちっぽけな人間どもは「野蛮」だったのだ。

わしらには、大地は優しく、寛大だった。

わしらはそこに、「大いなる神秘」の恩恵にみたされながら、生きている。

( スー・オグララ族のチーフ ルーサー・スタンディング・ベア)